アートプロジェクトまとめ 1

ある授業で書いたレポートで、これからの日本のアートシーンがどのように変化して行くのか日本のアートプロジェクトの流れともにまとめた。
提出課題は字数制限があったので、字数気にせず書いたものをさらにまとめて置いておく。

各団体のことは一応調べてますが、それぞれ事業内容が多岐にわたるのでカテゴリ分けは独断になっています。
ほかにもこれがあるぜという方はぜひコメントを。


では、ざっと年代別に日本のプロジェクトの変化をまとめていきます。

’90〜
日本経済のバブル※崩壊後、日本のアートシーンは、欧米で始まったアーティスト・イン・レジデンスや芸術家たちが集まりスペースやプログラムを自主的に運営するアーティスト・イニシアティブと呼ばれる組織を目指して日本の芸術家たちが拠点を形成するところから転換が始まった。

*アーティスト・イニシアチブ
コマンドN(東京/1998)
PRAHA Project(北海道/1998)

*レジデンススペース
C.A.P(神戸/1994)」
アーカス・プロジェクト(水戸/1995)」
S-AIR(札幌/1999)」

’00〜
1995年地方分権推進法※※などの影響からか’00年代から各地方で盛んにアートの拠点を作ろうとする試みが始まった。企業や自治体主導で運営を行うという形式も出てくる。

*’00からの地方自治体や企業主導の取り組み(いっぱいあるので抜粋)
「取手アートプロジェクト(茨城/1999)」
「ベネッセアートサイト直島(岡山/2004)」
「BankART1929(横浜/2004)」
「北仲BRICK&北仲WHITE(横浜/2005−2006)」
「紺屋2023(福岡/2008)」


ちなみに1999年は「第1回福岡アジア美術トリエンナーレ1999(第5回アジア美術展)」が行われた年。

※=80年代(バブル期)にはメセナによる海外の歴史的絵画などへの大規模投資が盛んだったらしい。そのため1990年にメセナ協議会が発足。

※※=地方分権は1995年、阪神大震災・地下鉄サリン事件を体験し、地方自治体が独力で地域社会での公共的課題を解決できない自体に直面し、問題が露呈し、その解決のために地方自治体への権限整理の議論が盛り上がったことに端を発する。(http://ja.wikipedia.org/wiki/自治型社会)

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