「漆サミット2013in輪島」に参加してきました

今年の漆サミットは輪島で行われました。
風邪で喉ガラガラ、体調的にはかなり無理矢理でしたが、行ってきました。

石川県の九谷で陶芸家として出発を切ろうとしている友達の、コーエイ、こと伊藤孝英と一緒に見学してきました!

ちなみに、帰りがけに香川の粟島で知り合ったアーティスト、麻生祥子さんも一緒に、九谷の陶芸研修所を見学させてもらいました。麻生さんのできたてホヤホヤのHPはこちら。笑 http://shokoaso.com/_/shoko_aso.html
金沢の福井に行けることになったのも伊藤君が車出してくれたおかげ。感謝。


話は戻って、漆サミットでの、四柳嘉章さんの基調公演、あまりにも駆け足なのは否めないのですが、研究内容は非常に素晴らしかった。職人さん達の仕事場も見れたし、途中で輪島の漆器を扱うお店の方ともおしゃべりして、売り手の方々の心情も聞けた。いってヨカッタ!


新書の『漆の文化史』(四柳嘉章、岩波書店、2009)未読だったのでもちろん、購入。


他に購入した書籍は以下。

・調査報告「掌で漆塗る女・ミャンマー(ビルマ)—輪島市海外漆文化調査補遺(2)」関次俊雄、『紀要 第6号』(石川県輪島漆芸美術館、2011.3)
・『漆 悠久の系譜−縄文から輪島塗、合鹿椀−』(石川県輪島漆芸美術館、2011.9)


治大学の漆の化学の第一人者宮腰先生にも一年ぶりにお会いして感嘆にですがご挨拶できました。

島から来たといったら凄く良い笑顔になってくれて和みました。笑

四柳先生、いろいろなお話されてたのですが、ほんの一部だけ抜粋。

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縄文漆文化では漆器はハレの日のもの、赤ものだった。
鹿角(再生)に赤色漆(破邪)を塗った祭器は、永遠を表すシンボルであった
弥生後期からは、中国漢代の影響で黒色漆器出現
鎌倉時代などの絵巻物で描かれた漆器の実物も存在しており、実は日常使いの器として漆器は江戸時代まで絶えることなく親しまれて来た
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去年は岩手県二戸での、漆塗料の建築文化についての基調講演だったので、器の歴史知れてよかった。



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