グローカルな世界

ジュネーブ、茨城、東京、鳥取、北海道、の5人にメール。
返信したり新規にメッセージを送ったり。
遠く離れてるほど手紙(メールだけど)書くのって楽しいことに気づく。


今回は一番離れてるジュネーブの人の話を書こうと思う。


以前映像作家のフレデリックさんたちが学校に来た時に、(→参照art or action
興奮し過ぎて以前北海道のSapporo2プロジェクトのサポーターしてたときに知り合ったスイスの映像作家Mrion Neumanさんにメールしていた。もちろん英語。(なので言いたい事を書くのに相当かかったのだが、聞きたかった。


>I think that European artists are so conscious , Politics or Society or Art histories. 
>For example,young European artists is so politic...or strong stance from beginning? 

という質問。



閑話休題。
Marionは過去に jourparjour cie(ジュパジュカンパニー)っていうオルタナティブスペースをスイスでやっていて、AIR受け入れ活動をしていたらしく、作家でもありマネジメントもやっていた方です。

そこの代表だった人は日本人なのですが今は帰国してまして、兵庫で「ノマド村」っていう素敵なレジデンススペースを作ったそうなので関西圏の方は要チェック!
おそらく日本のレジデンススペースの切り口としてはけっこう新鮮だと思います。 http://www.nomadomura.net/nomadomura/index.html 


マリちゃんは音信不通だったのだけど、最近返事が返って来た。

イラクの難民の人たちをシリアで一ヶ月半密着取材して帰って来たばかりだそうな。 
すげー。無事でよかった。

そういう活動をしていて、かなりハードで重い内容を扱ってる人で、ある面では直接的にPolitically and Societyな背景に向き合ってる人だと思ったから、質問したのですね。


んで、帰って来た答えの一部 
>思うに、あなたが聞いてることは大半の西欧のアーティストには当てはまらないと思うわ。(もちろん私たちは多面的な政治的背景に敏感になるべきってのはあるけど)

>それは第二次世界大戦以降に意識され出したんじゃないかと思う。
>で、結局あなたは何をしたいの?一番重要なのは自分自身を知るってことだよ。発言する、絵を描く、作る、建てる……
>私も自分に問いかけてる…
>Why this, how that, what if...


ってかんじの答え(完全に意訳/原本乗せるのヤだったんで・笑)
そして、頭を使うのも大事だけどそれだけじゃない。私も今も悩んでる。って。


もちろん西欧の美術についての意識の違いっていうのはかなり大きいと思うけど、こういう事言われると思ってなかったから勇気でた。
彼女も悩んでる。
そしてシリアで難民の人たちを撮影した写真が何枚か送られて来た。 
あと卒制について聞かれた。
ので私も今作ろうとしてる作品のイメージドローイングとコンセプトを書いて送った。
はじめてプレ卒「くじらのいるところ」のコンセプトをちゃんと書いたよ。しかも英語で。
Where the Whale returns


(ちなみに上記の質問、フレデリックさんたちは社会的なスタンスをちゃんと考えてて感動したって話を大学の先生にしたら、「そんなのヨーロッパの作家なんだから当たり前だ」って一蹴されていたこともあり、現地の人の考えを聞いてみれて面白かった。もちろん、あくまでも一例だけども。)


先日東京に行って、活力になる話を聞いて来たばかりなのもあって、今は外へ意識が向かってます。


所属している場所、作る場所があって、伝えたい人はその外にいる。
ようするに伝えたい人に、伝えるという意識を失ってたということに気づいた。


たとえば大学にいるからって大学のエラい人に評価してもらうとか、美術の世界にいるからって美術のエラい人に評価してもらおうっていう甘い考えから離れる方法ってのがなんとなくわかった気がします。

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