振り返り

先月25日に参加した「第一回さっぽろ会議」についての振り返り。
時間繰越で進められる場の中、終電の都合があり、短い時間で飛ばし気味の展開にしてしまいました。
聞いていて言いたいことは一つだけ。「当事者になりましょう」ということでした。

自分自身が真摯に自分の計画した活動と向き合うことが必要。

美術学生が地域活動でも非常に真摯で、時には自滅するほど追い込まれることがあるのは、作品を作りえる人間は自分しかいないとよく教え込まれているからだと思います。一般大学の学生も、そういう姿勢は参考にできると思う。

哲学者のハンナ ・アレントは、人間のやることを、「仕事」と「労働」と「行為(活動)」の三つに分けました(『人間の条件』)。これはギリシャの成熟した都市社会(ポリス)をモデルにして論じたものでした。
いま、都会に行けば行くほど、分業というのもどんどんはっきりしてくるもんだなと、いろいろ引っ越し歩いて他人の仕事を眺めていて思います。すげー細かい仕事を始めても、その部分を必要としている人たちがいっぱいいるから、成り立ったりするようなこともあったりする。都会はそういう意味ではめちゃくちゃに面白いとおもう。

翻って、地方地域で、若者よなんかやれ!と言われても、実はひとまず目の前にあるパイは限られていて、当事者(パイを取る人)にはさせてもらえない状況で期待されているということがあるんですよ。本当によくある!

まず地域で求められるのは「労働」力だから。
でも、始めから終わりまでそれでもいいのか?
そこらへんから問い直したら、歳を取るまでは我慢するという選択をする人も沢山いる。一方、もしなにか早いうちに掴もうとするなら、掴むべきはもっとぐっちゃぐちゃに混ざり合った仕事とも労働とも行為ともつかぬものじゃないか。
それを整理してオリジナルの「活動」になれば、自分自身の今後の活動のベースができたということ。同時に、その活動の当事者としてあなたは存在し始める。

大学にいるうちにいろいろやっていたほうが、卒業したあとが楽だし楽しいと思う。

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